機能水
日本口腔機能水学会 常任理事 
機能水医療研究会会員      岩本 宏
 
 日本口腔機能水学会 
(旧:強電解水歯科領域研究会 since1994)
2006/2/25.26 第7回学術大会 於:神戸市北区 有馬グランドホテル
ハイクロソフト酸化水を使用した低コスト手洗い清拭法


 
ハイクロソフト酸化水の歯科での使用法
基礎と臨床

ハイクロソフト酸化水の基礎知識
ユニットに直接配水してみたら? 歯科臨床への応用 1 歯科臨床への応用 2
株)モリタ より
05/7/21
歯科専用ハイクロソフト酸化水生成器発売

商品名 「アクエス」 

有効濃度:30mg/l
吐水量:3リットル毎分
光センサ、連続スイッチ(10分)
寸法:H350・W253・D201 5.5Kg
80W
生成コスト3.3円/リットル

aqess
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セミナー案内

                                
 

00/5日本デンタルショーで機能水による
管路洗浄機能の付いたチェアユニット
モリタ「シグノLX-1-typeHM」発表
発売未定

機能水医療研究会長野セミナー報告 98/5/9 
 昭和大学藤が丘病院の岩沢先生の講演によると、酸性電解水の殺菌力は次亜塩素酸の濃度だけでなく、pHも拘わっており、緑膿菌や真菌には2.7前後の低pHが効果的で、ブドウ球菌、大腸菌などには、5〜6のpHが即効性がある。とのことであった。しかし、作用時の即効性生に差があるものの両者とも、数分間作用させれば効果はあり、有機物存在下では、私は 
ソフト水の方が有利で有ると考える。濃度60ppmの次亜塩素酸ナトリウムより、トリハロメタンなどの有害物質の生成は 
少なく従来の塩素系殺菌剤にすべてで勝るといえよう。ただ歯科において私は、金属腐食は、おおきな考慮点になると思いますが。 

         

第15回兵庫県歯科医学大会一般口演 発表原稿   

酸性電解水の使用マニュアル(案)
                                               機能水医療研究会1997.11.29

酸性電解水の殺菌効果は塩素または塩素関連物質(次亜塩素酸)であることを前提に使用して頂きたい。対象によって使用法は異なるが、原則として十分量の酸性水でジャブジャブ使用するのが効果的である。

強酸性水の一般的な特性
�幅広い抗菌スペクトルを有し、即効性がある。また、市販の消毒薬で認められている耐性菌はできにくい。
�使用温度は20℃以上が望ましい。また、40℃ぐらいの湯煎も効果的(褥瘡など)である。�有機物などにより殺菌効果は低下する。流水下で使用するか、浸漬使用の場合には何回か取り替える必要がある。
�消毒薬との相互作用の検討成績から、オスバン、イソジン、ミルトン、ピューラックス、エタノール使用下では間題がない(拮抗作用はない)が、ヒビテン、テゴー51(エルエージー)、クレゾール石鹸使用下では殺菌力が低下するので注意が必要である。
�人体に対する毒性は他の消毒薬と比べ低い。しかし塩素が含まれているので全く毒性がないわけではない(密閉した場所で長時間使用する場合には換気等に留意する)。
�強酸性水の効力の、チェックは、ヨウ化鉛でんぷん紙もしくは簡易塩素量測定キットなどを使用する。

手洗い
�流水下または専用の手洗い器で手全面に強酸性電解水がかかるように洗う。指先、爪下を特に注意して洗う。1分以上が望ましいが、適切な方法で行えば10〜15秒でも十分な効果が得られる。
�手が汚れている場合は、石鹸などで汚れを落としてから使用する。
�残留効果を期待するのであれば、ウエルパス、イソジンパームの使用または併用する。

床などの環境消毒
�原則として掃拭(一方向)。
�簡便な噴霧には、ハンドスプレーが有効で、白衣やシューズの裏にも適用できる。
�広範囲にわたる噴霧は、サビの問題があるため注意が必要である。

使用時の注意点
原則として生成直後に使用する。生成直後の物性値が殺菌効果を有するものであっても、容器の移しかえなどにより値が低下している場合がある。生成機の特徴をよく知り生成酸性水の物性値(塩素量、pHなど)を測定し、使用法を検討する必要がある、

九州歯会誌 51巻6号1997の「電解水による歯科用器具の消毒とその腐食傾向」、野正ほか(九州歯科大学歯科理工学講座)によると、歯科用器具への腐食作用はソフト酸化水の方が強酸性水より有意に低く、また、強酸、ソフト両者ともバー、ポイント、リーマ、エキスプローラにおいて超音波洗浄1分で滅菌状態にすることができるとあった。ポイント、リーマ、エキスプローラには支障となる腐食は生じず。また腐食しやすいスチールバー、カーバイトバーにおいてその刃部が腐食により切削力低下やカーバイトバーの鑞付け部の使用時破断の可能性が現れるには、のべ3時間の浸漬が必要であり、通常10〜20回の使用で切削力の低下が生じるとすると洗浄時間を3〜5分に設定しても使用による切削力低下を、上回るものでないと言うことであった。
後、問題は超音波槽の腐食、孔食でしょう。ステンレス槽ですからやはり強酸性水は使いづらいと考えます。
 
超音波洗浄器、ハイクロソフト酸化水使用レポート
使用3日目からわずかに腐食傾向が観察されました。やはり振動で新鮮なソフト水が潅流することにより、消毒効率が上がる分、ステンレス槽にもハードみたいです。そこで内容器を2重にして対処しました。ただし。振動が減弱することは避けられないようです。
二重槽のまま約1年使用後、内槽に腐食の進行が見られなかったので、99年6月1日より直接洗浄槽にハイクロソフト酸化水を入れ洗浄を始めました。2004/07/20時点で変化は認められません。